困った事に政治でああいうしょっぱい事をされると、私の方にも実害があるので困るなぁ、と。

その原因がコミュニティにあったというだけの話。

原因を突き詰め、分析して実害から逃れようというのが私も目的である。

 

ある一定の生活集団、いわゆるコミュニティに入る事の大前提がある。

それは

 

 

である。

例えば、学校のテストは見事な思考停止の実例。

何故ならテストの問題そのものには、回答者に対する自由の範囲は規定されておらず、どこまでが確定的な事実であるかの定義もされていない。

と書かれた場合に

 

それ、本当にりんごなの？

食用？
腐ったものは数にいれるの？

実は小さいのが影に隠れてねぇか？

 

まぁ、普通にテストでいい点を採る人にとって、これはもう考えなくていい所であり、出題者への信仰、あるいは盲信と言っても過言ではない。

 

逆に出題者に対する疑念をついに払拭できなかった私という存在は、出題者にとって反社会的で愚かでわからず屋の反乱分子に過ぎない。

元々が政治的な虚構によりかかって嘘ばかり教える教師の方が悪いはずなんだが。

私にはそれが我慢できなかったし、嘘に嘘を重ねた作り話で授業中に号泣するようなメンヘラ教師に教わるような事は無いし、教わらなければならない謂れも無い。
むしろ迷惑。

最も当時は「なんとなく信用ならねぇ」程度の話であり、論理的に説明する事も出来なかった。

しかしまぁ、当時の洟垂れのクソガキにわかる事がわからない大人がいたのも事実。

何より騙された方が日常生活上、楽という事もあった。
 

人は流れに逆らい、そして力尽きて流される。(ボトムズの次回予告)

 

つまりは、そういった思考停止の積み重ねが現在である。

出題者への疑念に目を瞑り、すばやく解答を導き出すのが学校生活での「正しい」姿勢であり、あそこは賢くなるよりも、愚かになる事を強いられる場所なのだ。
 

とはいえ、私はそのような思考停止は必要悪だと思う。

そうというのも、コミュニティにおける人はあくまでもパーツに過ぎず、工業製品として形が整っていれば良いのであり、前工程を省くという生産効率の上昇は正しいからだ。
少なくとも現代における教育は時間がかかるものであり、人間一人を育てるのには相当な金がかかる。
また、この言葉はこのような意味がある、という前程を共有する事でより思考をスムーズに伝達する事ができるようにもなっている。
話をするのにわざわざその言葉の成り立ちや元々の意味を持ち出す奴はいない。

 

しかし、そのような思考停止をしているという認識が無い場合、そこから失敗が発生する。

それこそがナシーム・ニコラス・タレブ氏の言う「ブラックスワン」そのものだ。

思考停止(＝無視)した部分もまた、構成要素としてこの世には存在する以上、その部分もまた変化の際には変化の対象となるのである。

それが認識できない、理解できない人間は結局の所ドラスティックな改革などできようはずもなく、最後には半端な状態で失敗に突き進む。

思考の死角。
 

そういった認識が指導者層に無い場合には致命的になる。

 

というか、今なっている。